リアル百日咳の症状
百日咳の初期症状は、のどの痛みや鼻水、鼻づまりで、熱が出ることもあります。風邪やコロナと見分けがつきにくいのが特徴です。発症から3日以内に咳が出始め、連続する咳や、せき嘔吐が見られます。夜になると悪化することが多く、咳が3日以上続く場合は百日咳の可能性があります。
この百日咳ナビは、百日咳(百日せき 百日ぜき)について詳しく知りたい方、咳が止まらずに困っている方、百日咳を疑って医療機関を受診しても「カゼです」と言われ続けて同じ薬が漫然と処方され途方に暮れている方のための情報サイトです。
百日咳の診断や治療がなぜスムーズに行われないのか、その理由は後ほどゆっくり解説しますが、一番大きな原因は、医療従事者が頭に描く百日咳(「古典的百日咳」と名付けます)と、現在流行している百日咳(「リアル百日咳」と名付けます)の症状や経過が全く異なるためと考えています。また、西洋薬では咳を止められないことも重要なポイントです。
このサイトでは、「リアル百日咳」の「症状」「診断」「治療」の要点を先に解説してゆきます。今後、「百日咳ワクチン」「気管支喘息との相違点」など徐々に情報量を増やし、当院の10年以上にわたる百日咳研究の内容や経緯についてもご披露できればと考えています。
先ずは、大流行している百日咳に正しく対応するために、百日咳をどのように疑い、どの様な検査を受け、どの様な治療を受けるべきなのかを解説します。
百日咳の初期症状は、のどの痛みや鼻水、鼻づまりで、熱が出ることもあります。風邪やコロナと見分けがつきにくいのが特徴です。発症から3日以内に咳が出始め、連続する咳や、せき嘔吐が見られます。夜になると悪化することが多く、咳が3日以上続く場合は百日咳の可能性があります。
百日咳の診断には、IgM・IgA・IgGの3抗体を同時に測定する検査が最も確実ですが、保険適用外や結果に時間がかかる点が課題です。一方、呼吸器パネル(PCR)検査は20分以内に結果が出る利点がありますが、ワクチン接種歴により偽陰性のリスクもあります。
百日咳では、咳が出る前のカタル期に抗菌薬を使えば治癒可能ですが、多くの患者は咳が始まってから受診します。咳が出始めると、通常の咳止めでは効果がなく、自然経過に任せるしかないのが現状です。ただし、漢方薬を用いることで咳を短期間で軽減できる可能性があり、治療選択肢として注目されています。